「 月別アーカイブ:2021年12月 」 一覧
-
男狂いの美しい怨霊が妖しく呼ぶ『憑き御寮』
職人の死に顔は、笑っていたそうだ。広告代理店勤務の高沢春菜が博物館展示の視察に訪れた、かつての豪商・藤沢本家。屋敷ではふたりの職人が、帯締めや振り袖を首に巻き付け不審死を遂げていた。
-
滝鳴と響く悲しい子守歌『首洗い滝』
クライマーの滑落事故が発生。現場は地図にない山奥の瀑布で、近づく者に死をもたらすと言われる「首洗い滝」だった。
-
死を呼ぶお盆の隠れんぼ『鬼の蔵』
山深い寒村の旧家・蒼具家では、「盆に隠れ鬼をしてはいけない」と言い伝えられている。広告代理店勤務の高沢春菜は、移転工事の下見に訪れた蒼具家の蔵で、人間の血液で「鬼」と大書きされた土戸を見つける。
-
暗がりに潜む恐怖『いるのいないの』
田舎にあるおばあさんの家で、おばあさんと2人で暮らすことになった「ぼく」。おばあさんの家は古い。古い柱、畳と板でできた床、家の中はお昼間でもなんだか薄暗い。
-
現代版百物語、実話怪談集『新耳袋』
これはただの怪談本ではなく、著者が長年かけて蒐集してきた怪談を収録した「実話怪談集」である。
-
知らぬ間に感染し、日常に滑り込む怪異『残穢』
この家は、どこか可笑しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が‥‥‥。